【実施レポート】高校生向けワークショップvol.2開催 ~料理実習を通して、自分の可能性に気付く!~

□高校生の「やってみたい!」を引き出す

昨年度10月に実施した「世界の問題を知ろう」から約半年。

 

前回プログラム作りを一緒に行った大学生メンバーも卒業で入れ替わりがあり、今回は新メンバーでの挑戦でした。

 

メンバーは宇都宮大学地域デザイン科学部の1年生2名と同じく国際学部3年生1名の計3名。

 

前回の振り返りから約半年の準備。

多い時は週に1回程度打ち合わせを行いました。 

高校生一人ひとりに寄り添い

彼らの言葉を

本音を引き出すのが

今回のミッション。

 

 

そのためには「先生に言われたから参加する」のではなく「面白そうだし行きたい」そんな積極的な姿勢が必要でした。

 

今の高校生はなにに興味があるの?

自分が高校生の頃は何をしていた?

自分から参加したイベントとかってあった?

 

そんな問いかけをしながらプログラム案を出し合いました。

そこで出たのが調理実習。

 

なんか楽しかった。

普段机に向かって先生の話を聴いてばかりだった学校生活。

年に数回あった家庭科でやった調理実習。

 

サバの味噌煮やお味噌汁、肉じゃがなどの和食。

コールスローやグラタン、パスタなどの洋食。

学校によって、作るものは様々だと思いますが、普段家で出る料理を、自分で作ってみる。

 

実は包丁1つ使うのも大変で

お味噌汁も沸騰させないように気を付けたり

色合いも重要なことに気付いたり

そんな苦労を経験しながら

みんなで協力して作った料理は

味が良くても良くなくても

楽しく食べることができた人は多いのではないでしょうか。

 

今回は、そんな調理実習をアイスブレイクとして。

今回の料理はみんな大好きオムライス!!

(もし大好きじゃない方がいましたらすみません。スタッフの独断と偏見で決めさせていただきました!)

□「知る」「考える」「決める」が料理で実践できる

最初はオムライスを作り始める前に「オムライスってどんな感じだったっけ?」から。

 

 

それぞれがイメージするオムライスを紙に描いてもらいます。

 

玉ねぎがざく切りだったりみじん切りだったり、ご飯の味付けが塩コショウだったりケチャップだったり、卵が半熟だったり完熟だったり 

 

オムライス1つとっても、一人ひとり違うことがわかりました。

そしてやっと調理が始まり…かと思うと

その前に『知る』時間。

 

「玉ねぎを簡単に細かく切るにはこうやって…」

「塩コショウは味付け以外にもお肉を柔らかくする効果が…」

「ムネ肉とモモ肉の違いは…」

 

そんな料理の知識を吸収する時間。

普段食べる専門の生徒にとっては目から鱗の情報ばかり。

 

料理の深さを感じる時間でした。


そしてやっっっと調理が始まりました。

みんな、食べる分は自分で作ります。

 

ここで『考える』『決める』時間。

 

 

 

味付けどうしよう?

お肉の焼き具合はどのくらいがいいかな?

卵は半熟にする?カットするとトロ~ッて流れるあの感じがいいな…

 

選択肢は与えますが、導くことはしません。

 

一人ひとりが、いいと思うものを選んで、決めて、自分で進めていきます。

 

悩んでしまったら、大学生に相談。

細かな問いかけや、笑いを大切にして

 

自分で考えて、自分で決める、そんな過程を大切にしました。


□料理の中で会話がうまれる「昔こんなことがあって…」

高校生、大学生が集まったら

料理の最中、黙々と作業をするはずがありません。

 

「焼きすぎ焼きすぎ!(笑)」

「おっ!めっちゃいい感じ!!いい香りしてきたね♪」

「え、やば!?…これ手伝ってもらってもいいですか?(泣)」

 

どこのテーブルも大騒ぎです。

 

 

楽しそうな会話の中にも、耳を澄ますと

「うちの親は…」「私、小学生の頃…」

そんな声も聞こえてきます。

 

誰かに打ち明けるまでもない、昔あったちょっとした失敗談。

普段友達には相談できない、家庭のこと。

先生にも言ったことのない、悩みのかけら。

 

 

 

名前も顔も知らなかった2時間前。

今は、おいしいオムライスを作る、という1つの目標に向かって一緒に考えて、一緒に笑った頼れるお兄さんお姉さん。

 

“料理”の時間が 

高校生と大学生の心をつなげてくれました。

□先輩のリアルな失敗談が共感を生み、生徒の心を軽くする

 

料理が終わったら、ランチタイム。

 

色、形、味、一つひとつすべてが異なるオムライスを、みんなでワイワイ、楽しく試食しました。


 

ランチタイムのあとは

グループに分かれて、先輩の話を聴く時間。

 

1つのグループは大学生1名と高校生5名程度。大学生が事前に作ってきた資料を紙芝居形式で発表します。

 

テーマは「過去のしくじりとそこから得た学び」

 

ある大学生は、中学生の頃、不登校になった話をし

ある大学生は、部活動で自分の努力が実らなかった話をし

それを聴く高校生の表情は真剣そのもの。

 

一方的に発表をすることは絶対にしません。

 

「同じような経験したことある?」

「この時、何があったと思う?」

 

そんな問いかけをしながら、話をすすめます。

 

生徒からは

 

「え!ほんとですか!?」

「これってこういうことですか?」 

 

そんな素直なリアクションや質問が飛び交いました。

□学びを言葉にする時間

 

先輩の失敗談を聴いたあとは振り返り。

 

「共感できたことは?」

「自分との違いって何かあった?」

「自分の生活に取り入れたい考え方はあった?」

 

振り返りシートを使って、学びを言葉にし

今後に活かせるように形作るサポートをします。

 

鉛筆がスラスラ進む生徒もいれば

頭を抱えて悩んでしまう生徒

書いたけれど恥ずかしくて手で隠す生徒

様々いました。

 

この時間も一人ひとりに声をかけながら

一言でも書けるように寄り添います。

 

でも、もし書けなくてもそれでいいとも考えていました。

 

こうやって自分に寄り添ってくれる人がいる。 

それを知ることにも大きな価値があるからです。

 

参加した生徒の気持ちが少しでも軽くなれたのなら

安心できる居場所が提供できたのなら

私達、運営スタッフはそれだけで幸せです。

 

実施協力してくださった

第一学院高等学校宇都宮キャンパスの先生方

料理講師を引き受けてくださった宇都宮大学の大森玲子先生

当日取材に来てくださったみなさま

 

 

本当にありがとうございました!!

□参加した生徒の感想

・周りの人たちと話しながら料理をするのはあまりなかったので楽しかったです。

卵でつつむところが難しかった

オムライスのいろいろな作り方を知ることができて良かったです。先生ありがとうございました!

共感できることが多かったです。ためこみすぎないで誰かに話すようにしたいと思います。

努力は必ずいつか報われるということがわかりました。

私も中学で不登校になったことがあって、○○さんとその時の気持ちが似ていて、びっくりした。

・とても共感できることがあったので、ためこみすぎないで誰かに話す。また私とは違う生き方(感じ方)もあったので、第三者の目線で立って考えていきたい。

・2人の話はどちらも思っていることをため込まずにしたほうがいいということが入っていて、素直に出していったほうが自分も楽になるんだなと思いました。

 

□アンケート結果

※4段階評価でアンケートをとった結果。大きい数字ほど良いことを示す。

 

【質問1】料理実習が楽しかったか?勉強になったか?

【回答】「4」と回答した生徒100%

 

【質問2】料理をしている時間、普段と比べて、発言することができたか?

【回答】「4」を回答した生徒55%

 

【質問3】先輩の失敗談は参考になりましたか?

【回答】「4」を回答した生徒100%

 

【質問4】全体を通しての満足度を教えてください。

【回答】「4」を回答した生徒100%

 

【質問5】またこのようなイベントに参加したいと思いますか?

【回答】「4」を回答した生徒100%

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