学生の声(大学生・男子1)

クソな自分も受け入れてくれた存在

Q.キーデザインとはいつ出会った?

大学3年の5月、もうダメでやばい時期でした。ネットビジネスにひっかかって、学生にしては大きめの借金をしていて。ゴールデンウィークお金稼がないとっていうタイミングでした。でも5万円くらい稼いだのに、それもギャンブルに使っちゃって。「もうだめだ。やばい」そのタイミングで、土橋さんと出会いました。

 

最初は土橋さんがどういう人かもわからなかったんですけど、「変わりたい」という気持ちがあって、今のこの現実を共有する相手が欲しかったんだと思います。身近な人に話すとやばいやつだと思われるんじゃないかって。だから知らない第三者に話すことで、話すハードルを下げたかったんです。親にも友人にも絶対に話せない内容でしたし、でも自分で何か頑張りたい、という気持ちがあったから、そういう何か頑張っている人の話っていうのも聞きたかったんです。友達には「お金やばいわ」程度しか話していませんでした。

Q.どういうふうにやばかったんですか?

 

親の金を使いすぎてしまって、罪悪感すらもなくしてしまっていた時期。借金返済とかも全然できていなかった。食パン一斤100円とかで買えるところがあって、そこで買って、それだけをむしって食べる日々を送っていた頃もありました。食パンが一番腹にたまって、量も多いから良かったです。「20万円送金してくれれば、倍にするよ。ただ何かあっても責任はとれないよ」という言葉に騙されて、お金をなくしてしまって。その組織の幹部の方に「新しいお金稼ぎの手法生み出したから、ご飯食べながらお話しない?」って誘われて、消費者金融でカードを作って、お金を借りてしまったんです。相手にカードを渡して、暗証番号を教えて、なんてことも…。

 

Q.当時は、キーデザインとはどういった関わりだった?

 

土橋さんと1対1で直接会って話すことをしていました。今の状況をとにかく聴かれて。何にいくら使ったか、どのくらい借金あるのか。を紙に書きだしたほうがいいという話があった気がします。よく「大丈夫だよ」という言葉をかけてもらっていました。「アホだな」のような否定する言葉をかけるわけじゃなく、「大丈夫」と存在自体を認めてくれた感じ。支えてもらっていました。なんでもしゃべらせてもらったし、ぜんぶ聴いてもらいました。

Q.学校での人間関係は?

周りとの距離感をすごく感じていました。例えば中学でサッカー部に所属していて、スクールカースト的にはいいポジションにいたけど、副部長とか学級委員長とかやっていても、自分は人をまとめるのとか合わないな~と思っていて。小さい頃は比較的なんでもできる子だったので、年齢を重ねるごとに周りができるのに僕はできない、みたいなのを感じてきて、不安でした。努力とか継続とかが苦手だったんです。

 

Q.ギャンブルやネットビジネスはなぜ辞められた?

GWに何十時間かけて稼いだ5万円をギャンブルで一瞬で溶かしてしまったときに、「あ、もうこれダメだ」と思いました。僕の通帳には親に入れてもらっていた来期分の学費とかもあったのに、それも使ってしまって。親はお金がなくなっているのは気づいていたはずです。「ごめんね」と一言だけは伝えてあるんですが、まだ詳しくは言えていないんです。申し訳なさでいっぱいだけど、いつかちゃんと謝ろうと思っています。

 

 

Q.今あの頃を振り返ってみてどう思う?

おかしかったと思います、やっぱり。何か足りないものを感じていて、それをお金で埋めようとしていたのかな、とも。それがダメだったんですね。幸せってお金でどうにかできるものではないとわかりました。お金は必要だけど、それで幸せを買えるかっていうとそうではないんだと思います。

Q.キーデザインを通して何か変化はあった?

 

「学生ソーシャルピッチ」という学生が自分を企業にPRする企画があって。その時に「企業に向けて、自分をプレゼンしてみないか?」と言われて、自信につながったと思っています。「あ、自分でもできるんだ」「自分も求められるんだ」という感覚。普通の学生生活はイヤだなと思っていて、ギャンブルとかやっていたのもあったんです。キーデザインは、ギャンブルとは違ったカタチで、新しい普通じゃない場を提供してくれました。

 

Q.ピッチを通してどう変わった?

 

プレゼンでのスライドの作り方、話し方などの、社会人になって使えるものを教わった感覚。触れたくなかった過去をみんなの前で発表する機会でもありました。あれがあったから、改めて自分を振り返ることができました。苦しい過去と向き合って、それを他人に発表してみて、すごく貴重でした。基本的に僕は自分のことを第三者に話さない性格なのですが、その練習になりました。自分を振り返る、よく聞く言葉で言うと自己分析のような。


Q.社会人の取材にも取り組みましたよね?

 

やってみて、シンプルに難しいなと思いました。自分のコミュ力の低さにショックを受けましたし(笑)。ただそのおかげで、普段自分のことばかりを考えて話していたことに気付けました。人の気持ちや言葉を引き出せるようになりたいと思いました。記事を書くのもすごく難しかったですね。普段、読者として読んでいると簡単そうに見えるんですけどね。記事にするとかの前に、まず取材の時点で質問がうまくできていないとダメだと思いました。人の魅力を伝える記事にしたかったのに、それを引き出せていなかったんです。記事、文章にするには、まず聞くところからだ、と学びました。

Q.どういう人になりたい?

 

人を幸せにできる人になりたい。嬉しいと思ったり、元気になったり、そんな状態を生み出せる人になりたいです。実は学生時代、あるバイト先の女性を好きになったんです。その人に告白したんですけど(結果は秘密で())。今までだったら絶対に告白とかできませんでした。声をかけることすらできなかったんです。でも、自信がついたからそのチャレンジもできました。守りたい、助けたい、そんな気持ちが生まれて、他人を想う気持ちを知りました。お金稼いだ、とかって世間的に成功のものさしになったりするけど、それは周りの目でしかない。そこに本当の幸せがあるとは思わないです。これができるから、得意だからとかじゃなくて、自分自身の可能性をもっと信じて、もっと挑戦していいと思うし、もしうまくいかなくても、そういう自分をつまり「ありのままの」自分の存在をもっと好きになれる人生だったらきっと幸せに生きられるんだと思います。


 

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