不登校の子の保護者からの教育委員会・学校からの要望

保護者の方よりいただいた、教育委員会・行政に対しての要望を掲載します。

 今回の保護者の方の声は、2021年にとった独自アンケートの中でご回答いただいていたものです。私たちはLINE相談窓口を、全国のお子さんの不登校に悩む保護者を対象として運営しています。この結果をここに掲載する目的は2つあります。1つは教育委員会や学校がどう不登校支援を行っていくか考えるための参考にしていただきたいという思いから。もう1つは、不登校家庭の声を一般の方にも知っていただき、不登校経験のないご家庭も共感し、声をあげていただくことで、1日も早い改善を目指していきたいという思いからです。

 

今回の発表によって、教育委員会や学校が不登校支援の在り方を改善し、悩んでいる子ども達の学びや人とのつながりをつくっていけるようになることを願っています。また、子ども達が将来自立して歩んでいくための学びの場として、義務教育の現場がどうあるべきか、1人でも多くの方が再考するキッカケになれば幸いです。


 今回の保護者の方の声は、大きく6つのカテゴリーに分けました。

①子ども・ご家庭への直接の支援方法についての要望

②病院や相談機関など、学校外との連携や情報共有についての要望

③金銭的援助についての要望

④学校内外における不登校の子ども向けの居場所新設の要望

⑤不登校に限らず、学校の在り方についての要望

⑥その他

※いくつかのカテゴリーが混ざった声もありましたが、重複を避けるため、最も近いものに仕分けしています。

※また内容の順番について、不登校を普段意識しない方にもわかりやすい内容を優先的に見やすい場所に配置しています。より多くの方に届けるための配慮となります。ご了承ください。


①子ども・ご家庭への直接の支援方法についての要望

○学校内に不登校の担当部所を作ってほしいです。担任だけでは先生の負担も大きく、こちらも遠慮してしまいます。また、先生により対応が異なるため、せっかくよい方向にいっていたのに、新学年で担任がかわり、対応が変わったため、振り出しに戻りました。地域の支援教室ではなく、学内にあることが重要だと思います。

 

○教育委員会に相談したけど、結局、いじめに関しては認めてもらえなかった。相手のご両親も自分の子供がいじめをした事を認めたくないから、謝ってももらえず、怒りや悔しさを抱え、子供の不登校と向き合いながら、家庭と仕事を両立することが辛かった。いじめをしたと言われて、認めなければそれで終わりというのは、余りにも理不尽。勉強だけが教育とは思わない。

 

○結局は相談だけなので全く手立てにならない。各管轄を理由に、求めているサポートまでたどり着かず、たらい回しになるので、教育委員会と各行政と民間企業と病院とが垣根の無いワンストップ構造にしていただきたいです!

 

○教員が子供をいじめている事に対して、分かっているのに向き合わない学校や教育委員会の今後について。

 

○教師から子どもに対して圧力をかけたり、無理強いに近いような対応をやめて欲しい。制服登校を強制するなど。まずはどんな形であれ登校出来た事を認めて欲しい。

 

○フリースクールや自宅での課題などを提出すれば出席扱いにしてもらいたい。自宅にいても、どうにか出席扱いになるような体制を整えてもらいたい。学校への不満を定期的に伝えられるようにしてもらいたい。

 

○適応教室に行くことを希望しているのに、「まずは学校に」といって話が進みません。キャパシティの問題がありそうです。

 

○市の教育センターのあり方にも不信感。なかなか予約がとれずやっとの思いで伺ったのですが、子供は車から降りられず教育センターへ入る事が出来ませんでした。その時にここへ来られないなら無理ですね!と言われた一言が辛すぎた。その後の対応にも不信感しかありません。予約がいっぱいで対応が大変なのは分かりますが、こちらとしては、すがる思いで外に出られない子供をなんとか連れて行ってます。もう2度と教員センターには行きたくありません。

 

○最終目的が学校ではないこと。学校以外の居場所が、学校とつながっていないこと。家からでなくても、社会とつながっていられること。母親(片親)だけに負担が重すぎること。子育ては母親だけの問題ではないこと。不登校というだけで、劣等感と孤立感が生まれること。それを気にしないようにするだけでも、ストレス大なこと。将来の職業を決めるのではなく、どんな生活をしたいか。どんな大人になりたいか。大人になったら楽しいことを教えたい。ワクワクさせたい。親も将来をワクワクしたい。一生先の見えない悩みに、気持ちがとても沈む日があること。誰にでも話せることではないこと。将来の夢、なりたい職業、進路は、重い、先が見えないから。

 

○学校で嫌がらせを受けて不登校になったんですが、学校側が伝えていないので相手の親御さんは知らないようです。制裁を加えたい・謝罪をしてもらいたいなどの気持ちはありませんが、自分たちの子どもが他人に迷惑を掛けたという事実は知って貰いたいと思いました。

 

○学校で一人一人にタブレット端末を配布して授業での使用も始まったようです。まだ環境が整ってないようですが、自宅で授業受けられるようにしてもらえたらと考えています。

 

○子供の心のケアの訪問支援を増やして欲しい

 

○学校、教育委員会の指導指針の明確化、情報公開。いじめ、不登校等の情報公開。教員の研修内容など資質向上への取り組み。教員は部活など多忙で相談に対応頂けない「忙しいのでできない」と回答がくること。

 

○先生方の発達障害児の特性や対応について情報を共有してほしい。

 

○私が住んでいる宮城県は不登校割合が高いです。その割にはICTや不登校児が選択できるものにまだまだ学校側も消極的です。我が子が学校で初めて認定して頂いた次第です。学校に復帰するのが第1ではなく、その子にとって今できることを選択して環境を少しずつ変えなければ復帰という形にもならないと思います。

 

○先生によって対応が違います。昨年の学年主任はとりあえず放課後だけでも学校に来いとだけ言われました。今年から学年主任が変わり、どうしたら高校受験に対応できる内申点をつけられるか、今の息子の現状にあった方法を明確に提示してくれました。中3になったからというのもあるかも知れませんが、先生によってこうも違うのかとびっくりしました。息子は起立性調整障害もありますが、その事への理解も示してくれて,今は無理しなくて良いから、高校に向けて自分のペースでできることからやってみようと理解を示してくれました。こう言う先生が増えたらありがたいと思っています。義務教育の間は無理して出席しなくても良いと言う風潮がもっと増えたら良いなと思います。

 

○昔と違って子どももストレスを感じた時は学校を休んで良いと明言する(将来の過労死の防止につながるのでは)、休んだ授業はタブレットで後から受けられる環境を整備する。

 

○何ヶ月かに一度、学校にプリント類を取りにいかなければなりません。電話で呼び出される形ですが、出られないときは折り返しかける必要があり、特に必要でない学級通信などのために何故、と腹が立ちます。メールにして欲しいといってもできないと言われるし、切手を貼った封筒を渡すので郵送してくれと言っても「なら訪問します」と言われます。担任が家に来ても娘は会いたがらないし、突然来てプリントや成績表(全部1)を渡され、「話せてよかった、渡せてよかった」と言って帰られます。こちらの話は聞いていないか、聞いても関心を持たないならなるべく関わりを持ちたくないです。学校の都合でプリントを渡しに来ないで、手続きの必要なものは郵送して欲しいです。

 

○学習面の支援を切望します。中学校の勉強を自習または親が教えるのは、時間的にも、難易度的にも不可能に感じます。

 

○フリースクールを利用したいと思い、教育センターで相談をしていますが、なかなか進行が進まず、本人のフリースクールに通いたい気持ちが下がってしまうか心配です。見学、相談の段階がとても時間がかかり、その間自宅にいることで本人が不安感を持ち始めています。申請等の対応をもう少し早くしていただきたいと感じています。

 

○教育委員会や行政からは何の声掛けもありません。学校も担任からたまに連絡あるだけで学習面でのサポートを相談しても教師が足りないからと曖昧な小学校に対して、不登校になり学校再開を考えた時に、再び戻り易いようにクラスをもうけたり登校時間をずらしたりする配慮があれば、また行けるようになる生徒も増えるのかなと思います。返事で進みません。せめて相談員みたいな人が月に一度でも来てくれたらな…と思っています。

 

○不登校の対応が、先生によって違いすぎる。うちは、先生に恵まれていたが、担任と年に2回しか会わなかったり、この時間に来れないなら、来ないで下さいと言われた人もいる。不登校に対しての知識を、先生に共有してほしい。

 

○□□市発達センター職員の対応が不満。最初に対応した職員は子どもへの対応が適切でなく子どもがパニックになった。専門機関として子どもに適切に対応できる人を配置してほしい。デイサービスを利用を始めるための初回面談に子どもを連れて行かなくてはいけなかったのが大変だった。子どもが家から出られなくなっていたので事務手続きに同伴しなくて済むようにしてもらいたい。また、デイサービス利用継続手続きのため2年に一回診断書が必要になる。お金がかからないようにしてほしい。□□市教育センターではフリースクールの情報も教えてくれるとありがたい。親は懸命に情報を探すがその実際についてはわからない。選択肢を多く持って情報提供して欲しい。学校では通常学級にいる特別な配慮が必要な子への支援が足りていない。特に知能が高い子は居場所がない。その子の持つ能力が発揮できる場を探すのがとても大変だ。

 

○不登校や心の病、悩みを抱えている子供、家族が頼りに出来る施設、システムを各市町村で作って欲しい。あるのかもしれないが、明確にだれでもわかるようにオープンに知らされていない。専門的な人が常に居て、相談に行ってもすぐに話ができる環境を作って欲しい。助けて欲しいときに電話をかけても、医療機関も相談場所も予約でいっぱいで何の意味もないと感じた。専門的知識がある人もあまりにも少ないと思う。

 

○別室登校で学習支援員の先生と学習に取り組んでいるが、そういった先生は臨時の為1年単位で異動になってしまい、せっかく馴染んでいても新学期から再度新しい先生と関係を構築しなければならない事が本人にとって登校することへの更なる足枷になっている。複数人支援の先生がいれば両者にとって負担も少なくなるはずだが、教育委員会から予算がつかない為難しいと言われた。常時複数人いてくだされば、常勤の先生方の負担も減り、通学している児童も別室登校の児童も心理的プレッシャーも軽減されるとおもうのですが、フレキシブルな予算編成は望めないのが現状です。

 

○起立性調節障害に関しての知識と対処、通信制高校についての学校側や教師の知識や、認識の不足を感じている。また、不登校になった際、学校側として、親や子供が相談できる学校以外の機関の知識がなく頼れる場所の提供がされない事が多い。

年々、栃木での不登校児が増加している状況を踏まえて教育委員会のマニュアルに沿った指導だけではなく各学校での不登校についての具体策をあげて頂きたい。また、他の児童や保護者へも不登校の状況を理解してもらえるよう情報の開示や、なぜ不登校が起きているのかを考えられるような授業や取り組みをして行ってほしい。

 

○ITを使用した学習を利用して、出席扱いとなるようお願いをしたが、文科省の通達が末端まで浸透しておらず、中々前に向いて進まない。折角の制度なので、子どものためにもスピード感を持って取り組んでいただきたい。

 

○フリースクールが近くにない。費用が高くて通えない。支援センターやスクールカウンセラーがあるけど、月に1回か2回じゃ、全然足りない。毎日状況が変わるのに、どうしたらいいんでしょうか?いろんな本を読んだり、相談したり。スウェーデンなどの国のように、個人に合わせた教育はどうしてできないんでしょうか?不登校に対する世間の目も厳しい。子供がつまずいたら、それを助ける制度が足りない。不登校は生きてていけないんですか?

 

○不登校であることが悪いことではなく、認められる世の中になって欲しいです。自治体に相談しても、2ヶ月待ちで、すぐに相談ができず、辛かった経験があります。学校に行けなかったので、スクールカウンセラーと話せたのは数回でした。不登校で悩んでいる親同士がつながることができたら、親の精神的な負担も減るのではないかと思います。近くにはそのような場がないので、1人で悩むことが多く辛いです。周りには不登校、また不登校になりそうなお子さんがとても多くいるように感じますが皆さん、1人で悩んでいるように感じます。

 

○学校によって不登校や行き渋りの子に対する対応が違う。先生のスキルだけでなく、対応出来る先生の人数にもよるかと思いますが、学校の中で教室には行けないけど入れる居場所のような部屋を各学校で用意してほしい。不登校の子だけでなく教室に入れないで廊下や校庭をふらふらしている子がいるのを見ると、至急必要なのではないかと思います。

 

○不登校になり一年、現在は市の職員が月に一度1時間ほど訪問してくれていますが、たったこれだけの訪問を支援と言えるんでしょうか。ただただ見守るようにと言われ続けていますが、それだけだと親として平常心でいられません。見守るだけで本当に解決するんでしょうか。根拠を知りたいです。また、フリースクールなどに行けない子はどうやって学ばせてあげたらいいんでしょうか。長引けば長引くほど社会から取り残されていく感じがします。それでも見守っておくことしか出来ないんでしょうか。要望としては、週に2回から3回は訪問して遊び相手から勉強までみてくれると安心できます。

 

○現在、自学室登校のみ。自学なので勉強の進み方に限度がある。中学側から普通に登校できたのが入学式のみなので、少人数の教室を利用するのが難しいと言われた。 個人に合わせた教室を小学校から利用し、中学でも引き継いでもらったのにそこにも入れないとなると、勉強についていけない不安があり期待していた分、がっかりした。教室に行けない子供にも少人数の教室に通えるシステムにしてほしい。

 

○不登校している子を、問題児、特殊な子、どうにかしなければいけない子、支援しなければいけない子、というようなマイナスイメージの色眼鏡で見ないでほしい。

 

○学校に通えない子へのオンライン公開授業があればいいなと思う。

 

○学区のある地域なのですが、転校する際の校長先生や担任の許可がいるのを、無くしてほしい。

 

○給食費の事。

 

○学校対応の改善。

 

○行きしぶりだと、外部の機関が全く使えないのが困る。

 

○悩みに対しての適切なアドバイスが欲しい

 

○学校とは独立の相談専門機関を作って欲しい。

 

○軽い障害がある子供に対応した家庭学習のあり方を考えて欲しい

 


②病院や相談機関など、学校外との連携や情報共有についての要望

○体調不良が心因性の場合に、子どもを受診させたり、相談できる病院が少ない。腹痛で受診して心因性のものの場合に心療内科や別に相談できる場所を紹介してくれるネットワークなどがあるといい。

 

○フリースクールとの連携や福祉課との連携をもっと持って欲しい。子供にとってないが良いかと言う考えが、学校や教育委員会と福祉、支援事情所の捉え方が違う事に残念。

 

○不登校になった途端に、選択肢が狭まったような、行き場が無くなったような、何とも言えない孤独を感じます。こちらから求めていけば、支援や子どもの行ける場所がありますが、求めなくても、登校できている親子にも、もし学校に行けなくなっても、こういうところがあるよ、できるよということを知らせるべきと思います。安心できる情報を広めて欲しい。

 

○小まめで内容の濃い連携をお願いしたいです。

 

○不登校になると他に行く所や相談場所がないと思い親は絶望してしまいがちだと思います。幸い私の場合は、お友達が同じような状況でいろいろな情報を教えてくれたので良かったです。

でも、そういう場合は稀なので、行政には、いろいろな不登校に関する情報パンフレットなどを作り、栃木県の小学校中学校全員の保護者に学校を通じて配ってほしいです。不登校は誰にでもおこりうることや、子供が疲れていたり、学校へ行きたくないと言ったら休ませていいこと、義務教育の本当の意味や普通教育機会確保法のことを分かりやすく説明した内容でパンフレットを作ってほしいです。さらに、地域のフリースクールや相談場所を載せてほしいと思います。正直、親が焦ったり、イライラしたりしてしまうとそれが全て子供に直接影響します。親は子供の心の辛さや痛みを受けとめてあげなくてはと頑張ります。でも、その親の辛さを受けとめてくれる場所が自分で探さない限り、なかなかありません。親のケアが子供のケアにもつながるような気がします。ぜひ、親のケアにも行政サービスを充実してほしいです。


③金銭的援助についての要望

○フリースクールに通う場合、行政からの補助金制度があると、家庭での経済的負担がかなり減ると思う。

 

○フリースクールでも給食にしてほしいです。うちの子はフリースクールに通っていますが、お弁当を作って貰えず買い弁の子や、おにぎり一個だけの子がいるという話を聞きます。家庭の事情があるので仕方ないかもしれませんが胸が痛みます。

フリースクールの学校開始時間10時、下校時間15時ともに働くには難しい時間の送迎です。生活の為には働かなくてはいけません。でも、仕事を優先すると送迎が出来ません。仕方がないので子供には週3日登校にしてもらっています。本当は週5通いたいと言っているのですが我慢してもらっています。子供の教育の機会を奪ってしまっているようで辛いです。

 

○フリースクールに補助を出して欲しい。経済的な負担が大きすぎる。


④学校内外における不登校の子ども向けの居場所新設の要望

○勉強以外に子供が興味をもった事を学べる場所がほしいです。一般的な習い事などは不登校児にとってはハードルが高すぎます。そういった子供達が無理なく学べる場所を切に希望します。

 

○岐阜県に出来たような不登校の子のための学校のように学び方を選べる公立の学校をもっと作ってほしいです。

 

○フリースクールやホームスクールをとりいれたくても、親の金銭面や時間の負担がつらい原状がある。適応指導教室は学校復帰が目的なので、そうではない高根沢のひよこの家のような場所を自治体毎に作ってほしい。 また民間のフリースクールを続けられるように助成が必要。

 

○この4月に開校した岐阜の公立中学のような事例を全国に早急に広めていただきたいです

 

○適応指導教室の数をもっと増やしてほしい。今住んでる地域には一ヶ所しかなく、そこの前活動も充実したものとは言えない。

 

○学校以外で、子供の居場所つくってほしいのと、子供食堂など。給食が食べれていないので、家庭に負担がかかります。期間が長くなればますます負担がかかります。

 

○学校に行けていない子にも、子供の居場所は、もっと作るべきだと思います!娘の通ってた中学は、爽やか相談室があったのですが、子供の居場所にはなってなかったです。あくまでも学校は勉強する所だから!みたいな感じだったので改善して欲しいですね。

 

○不登校特例校を栃木県内に作って欲しいです。不登校の子も通える学校を望みます。(勉強だけでなく、コミュニケーションスキルを学べるような)

 

○現在、区の公設民営のフリースペースに通っています。ここに辿り着けたことで親子共にのびのびといきいきと暮らせるようになりました。フリースペースでは生きる力が身につくような活動をたくさんしていただき感謝しています。運営はNPO法人ですが公設なので費用負担なしなのも大変助かります。民営のフリースクールは多額の費用がかかるので、今後こういうタイプの居場所が増えることと多くの不登校家庭が救われると思います。

 

○多様な学びの場の創設。例えば小規模校や廃校などを活用し、子どもの主体性に基づく活動ができる場を提供して欲しい。市町村で運営している適応指導教室をもっと気軽に利用できるようにしてほしい。また、その数を増やしてほしい。


⑤不登校に限らず、学校の在り方についての要望

○みんなと同じ行動をすることに疑問を感じる子供を認めず、大人の都合で決めた必要以上のルールに子供たちを縛りつけることが当たり前と思って欲しくない。自分の意見をはっきり言える子を弾くのはどうかと思う。

 

○公立校、私立校での対応格差を少なくして欲しい。発達障害いわゆるグレーゾーンの子が行ける学校があるとよい。

 

○不登校はわがままだ、親がこどもをしつけられていない、などの概念が社会的にも、親である自分にもまだ残っていることで、「社会からの、世間の目」を気にしてこどもと真に向き合えないことが精神的にとても苦しい。また、学校側の理解があるだけで、親子は焦りや普通であることの呪縛から解放されるため、教育関係者にもっと不登校について知ってほしい。私は介護の仕事をしてますが、皆同じ対応をするのではなく、個々に合った対応をし、自分ができる範囲で利用者の不安を取り除けるよう、毎日が少しでも前向きに過ごせるように心がけています。学生だけが、皆と違う感覚をもった子や失敗に対して寛容的に受け入れられない、そういった指導は心を傷つけます。 こどもだからと一方通行な指導ではなく、時と場合により、もっと大人な対応を教育者に求めます。 勿論子供だからこそ、こどもとして対応する部分はそのままで。学習だけではない、学びの場が恐怖の場所とならないことをのぞみます。

 

○不登校から引きこもるのは社会全体の問題と捉えて早期に対応すべき公的資金を投入して抜本的に教育改革が必要(国はようやく始めましたが)地方自治体独自に積極的に進めなければならないと思います。今回身近に感じて様々な事を調べましたが、子供たちが安心して学べる手厚い学びの環境が必要です。教師だけでは不足なんだと思います。専門職を増やして社会で子供達を支える仕組みが必要だと考えます。もう,まとめて教育する時代ではないし、それが引きこもりやニート、フリーターの抑止になると考えます(悪いと言ってません)。引いては社会を支えることになるのです。社会保障費が減っていて超高齢化になり、支えられないから高齢者からも医療費負担してもらおうなんて事です。「学校には無理に行かなくていい」とは教育現場ではもう手に負えないから前提としてうたっておきましょうと言うことですよね?学校に行けないのに、行けないままでこの時期にコミュニティに参加できないのは将来不安しかありません。

 

○学校は元気がない子供が通える場所ではないので、子供の多様性に向き合える先生が必要だと思います。

 

○きちんと現場の教師の意見や、クラス、学校の現状を把握していただきたいです。いじめや学級崩壊があっても、教師が管理職に言いずらいような制度でもあるのでしょうか?例えば評価に響くなど、、、。きちんと対応する先生や学校を評価するべきです。教師の働き方改革も大切だと思いますが、しわ寄せくるのが子ども達になるんじゃないでしょうか?コロナで子ども達が不安定な中、現場の状況を考えて、教師の増員なり、いじめる側のカウンセリングだったり必要かと思います。本当に子ども達の事を考えているのなら、そういう事に予算を使っていただきたいです。

 

○こんな不安な時代でも子供達が登校したい学校作りを望みます。今の子供達は勉強しかなくて辛いと思う。楽しみをあげて欲しい。


⑥その他

○何も期待しない。

 

○子は宝という言葉はどこへ行ってしまったのでしょう。地域の学校なのだからどんな子でも受け入れて下さる学校が当たり前ではないでしょうか?学校は楽しくなければ意味がない。今の学校はごく一部の生徒だけが楽しくしているように思えてなりません。大げさな表現になりますが、学校の建物はあっても中身は崩壊しているのではないでしょうか?時代は令和。共働き世帯が増えて地域の団結力が薄れ、スマホで全世界の人々と簡単に繋がれるそんな時代の個性豊かな子供たちに対して先生の人数が圧倒的に足りない。以前から30人学級を!と叫ばれているがそこに2人〜3人の職員でも良いと思う。質も落ちているように思う。大学生や地域の方々の学習面でのボランティアや部活動の委託などで先生の負担を減らして楽しい学校を目指して欲しい。オンライン授業もしっかり取り入れてYouTubeチャンネルのように自分が選べる学習もいいと思う。人気のある授業は いいね!がいっぱいもらえ 先生も励みになるし子供達も繰り返し復習できたり…子供は間違いなく どんな子もこれからの時代を背負って生きていくのです。人生は楽しいと思える気持ちを育てる土台の学校であって欲しい。先生の採用基準も学校の成績だけでなく、どれくらい沢山の挫折した人生経験をされているか、子供に対してどれくらい思いやりのある方かに加えて、これからの先生はITCに長けているかという基準でも採用して欲しいなと思います。時代とともに学校の在り方も変わって当然であるのに昭和のやり方が今の時代には全く合わないと思う。その中で不登校児はこのやり方はおかしいぞ〜って体を張って表現している。それを問題児扱いされてその渦の中で皆んな悩んでる。

 

○不登校のことがたくさん世の中で取り上げられていても、実際は、学校は必ず行かなければならないところ、行かせるべきところ、という考えが1番身近な学校、1番関わる先生たちの考えであることを嫌なほどあじわっています。そうではないと考える先生たちがいても、組織の中では上に逆らえないと言われます。そして、学校に行っている子どもたちの親もそういう考え、そういう目で見ています。子どもたちに会うと「学校へ行かない◯◯はズルい」と言われます。それはこの子どもたちの学校への不満だったり、頑張っている苦しみからの言葉なのはわかります。それを学校や先生に相談すると、その子どもたちの本心ではないのだからと言われます。外で親子で会った時に、子どもが話しかけてきます。その親は「学校に行っていない◯◯だから話しちゃダメだよ」と。こちら側がどれだけ我慢しろと?どれだけ親も子も傷ついているかわかりますか?偏見や差別だとは思いませんか?私は、自分の子どもに説明をきちんとします。よく話し合います。言ってくる子どもたちの親は何もしなくてよいのでしょうか?

学校、先生は何もしなくてよいのでしょうか?コロナで、教育委員会、学校からどれだけの文書を受け取ったでしょうか。先生は子どもたちにどれだけ話したでしょうか?親は子どもにどう話したでしょうか?偏見や差別の目で見ないようにと。不登校とコロナで何が違いますか、共通することはありませんか?どんな人も生きやすい、安心できる生活を送るためにできることは何なのでしょうか?正直なところ、教育委員会も行政も実際は何もしていないのと同じだと私は感じています。不登校でこんなことに取り組んでいます、と掲げる県、市町村、学校、先生。やっていますか?やれていないですよね。だから他に助けを求めるのです。私たちの苦しみが続くのです。どうか変わってください。動いてください。子どもたちの未来を壊さないでください。

 

○学校で行うアンケート、意識調査には、どんな意味があるのだろう?と思います。学校に行かれない子供達の声は、入っていませんよね。何故、学校に行かれないのか、行かれなくなってしまったのか。学校や先生に問題はないのか。学校やカウンセラー、病院などに相談に行かれている家庭は、まだ良いと思います。どこに相談すれば良いかわからず、また、相談に行くことが出来ずに苦しんでいる親や子供は、たくさんいるのです。子供は子供で「自分だけ、何故こんな思いをするのか」「生きているのがつらい」と苦しんでいるのです。生まれつき繊細だから、とか、協調性がない、とか、発達障害だとか、そんな言葉で片付けないでほしいと思います。

 

○高校生は義務教育ではないので、本当に苦しい。コロナ禍もあり、鬱症状がある。せめて、勉強についていけているなら、卒業出来る様なシステムを作って貰いたい。娘は、勉強は大丈夫ですが、出席や単位のことがあるので、卒業を諦めてしまっています。義務教育期間との差があり、追い詰められてしまいます。

NPO法人キーデザイン

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