不登校の小中学生の居場所
宇都宮のフリースクールミズタマリ

フリースクールミズタマリは、宇都宮市内に2019年6月にオープンした不登校の小中学生の居場所です。使われていなかった民家の一角をお借りし、宇都宮大学峰キャンパスから徒歩5分の場所でやっています。
運営は、大学生や20代スタッフが中心。基本的に勉強は教えません。まずは家族以外の人と関わること。同世代の子ども達同士で、関わり、心を通わせ、感じ、学び、成長していく場所。何よりも”子ども達の安心”を一番に考え、居場所づくりをしています。
私たちが大切にしていること

1.表面的な学校復帰を目的としない
私たちはフリースクールを、「学校へのつなぎ」ではなく「学校と同等の機関」としてとらえています。それぞれの事情を持って学校へ行けない・行かなくなった子ども達を無理やり学校へ戻すことはしません。まずは「外に出るのが不安」「人に会うのが怖い」そんな気持ちにある子ども達が、安心して来られる第一歩をここでつくります。もちろん、子ども自身が「学校に戻りたい」と言った場合にはそのサポートはさせていただきます。
2.個性を大事にする
どんな子どもにも得意不得意があります。ある子どもは、大きな音や人混みが苦手ですが、想像力豊かで、創作活動が大好き、好きなことには人一倍、一生懸命になって取り組むことができます。ある子どもは、ルールに縛られることが苦手ですが、人懐っこく、自分より小さな子の面倒見も良い、同世代が集まれば一人ひとりに気を配りながら心地よい空気感をつくることができます。
私たちはそんな一人ひとりの個性を知り、できるところは伸ばし、苦手なことは支え合う、そんな生き方を学べる場所をつくります。
3.「たすけて」を言える人に
人はつらい時でも我慢してしまうことがあります。「(本当はつらいけど、でも迷惑はかけたくないし、自分でがんばればなんとかなるはず…そうだ、うん)大丈夫」大人のみなさんもそんな風に思いながら「大丈夫」と言ってしまった経験があるはず。子ども達もそうです。勇気を振り絞って助けを求めようと思っても、自分自身、まだその気持ちに気付けず言葉にできないこともあります。生きていれば必ずつらくなることはあります。弱さを素直に他人に見せ、つらくなった時にひとりぼっちにならないように。「人に助けてもらうこと」「人を助けること」それが当たり前にできることを目指し、子ども達とフラットな関係性を築けるような雰囲気づくりをしています。