キーカンパニー第2号、光陽エンジニアリング株式会社!!
キーデザインは、地域住民のみなさんや、地域企業のみなさんのご寄付をもとに運営しております。2018年度から募集を始めたスポンサー企業制度(=キーカンパニー)ですが、その第二号として光陽エンジニアリング株式会社が名乗りをあげてくださいました。光陽エンジニアリング株式会社は、昭和36年に創業(本社:福島県会津若松市)し、5年後に本社を宇都宮市に移転、宇都宮、北関東を中心に、電力・建築・情報など多岐にわたる事業を行うことで、地域の生活を支える役割を担っている企業です。今回は、代表取締役会長の飯村さんにお話を伺ってきました。
Q. 宇都宮大学など他にも寄付をされていますが、何をきっかけに寄付を始めたのですか?日本ではなかなか寄付の文化が浸透していない中、どのような思いで寄付をされているのかを伺いたいです。
弊社の経営理念の中枢に社会貢献があり、その考え方をしっかりここまで守ってきておりますが、地域の人々や団体に寄付することも、その一環としての行いと考えています。
日本とアメリカの企業では寄付についての考え方が違います。企業家というのは、自分ひとりで会社を立ち上げて、成功までたどり着いたわけではありません。一般の市民、県民そして国民などの色々な方々の支援をいただいてはじめて、企業は成り立ってきたわけです。自分が、まわりの皆様のおかげで繁栄できたのなら、その一部を社会に還すことは当然ですし、また重要なことです。そこがまさにアメリカ人の考え方で、寄付文化が醸成されている理由です。
アメリカでは、優秀な経営者であることは、社会にいかに富を還元したかどうかで評価されています。
日本の経営者はその様な話を聞くと、「自分の会社が寄付できるぐらいにたくさん儲かっていたら、自分も寄付するよ」と言う人もいますが、そうではありません。中小企業経営者だとしても、分相応の貢献をすればいいのです。
確かに、純利益の1%を寄付するとして、1億円の利益を上げたら100万円寄付しましょうと言われたら、大きい金額と思うかもしれません。でも、我々にとって100万円が大きいように、アメリカの経営者にもいくら多くの収益を上げても億単位の寄付は大きな金額です。
経営者は、金額の大小ではなく分相応に、いかに収益の一部を社会に還元することができるかが問われております。従いまして、人材育成基金として宇都宮大学に給付型奨学金を設けました。
Q. いろいろな社会問題がある中で、どうして若者子どもに関係する組織に投資することにしたのですか?
これからの日本の将来は今の若い人々が担っていきますので、その方々を育てていくのが我々大人の役目じゃないかと思っています。
宇都宮大学に設立しました飯村チャレンジ奨学金(下野新聞「soon」ニュース記事)の支給対象となる学生像は、まず第1番目は、チャレンジ精神に溢れて大きな志を持ち、夢に向かって勉学に励む学生。2番目がボランティア活動をする学生。3番目は留年しないこと(笑)。そして4番目に経済的に必要な状況にある学生、と謳っております。
「よし、こんなことをやってやろう」「大きな夢を持って日本を良くしよう」そういう人達を私は応援したいです。そして奨学金を使って、ひとのためにいろいろな経験をすることが大切。その経験する中で、相手が喜んでくれることで、自分自身も喜びを感じるという体験をしてもらいたいです。
そして社会に入ってからも人が喜ぶ仕事、あるいは自分の喜びになる仕事などの経験をして、豊かな人生を過ごしてもらいたい。奨学金支給にこの様な条件つける人はあまりいないと思いますが、国立大学で給付型という奨学金も少ないので、このような条件をつけて若い人に投資しています。世帯収入や経済状況は第一の条件ではありません。大きな志を持っているかどうかが重要です。
私は、会社の経営計画書の中に今から「純利益の5%を寄付すること」と謳っておこうかと思っています。私が会長でいる間は寄付できますが、そのうち私がいなくなったら、寄付文化も引き継がれなくなってしまうかもしれない。その時のために残しておこうかなと。企業というのは周りのたくさんの人々によって支えられ、育てられたのであって、自分ひとりで成長したと思ってはいけません。土橋さんが言われたように、若い人々への寄付は日本の将来への投資です。素晴らしい人材が育てば日本が良くなる、そういう人を応援することを続けていきたいのです。
Q. キーデザインには寄付するにあたってどこに共感し、どこが決め手になったのか教えてください。
土橋さんに言われたからです(笑)
あ、、、そうですよね、そうなりますよね(笑)
キーデザインの事業の対象者は子どもたち。その子どもたちの多くの課題に対して真剣に取り組んでいるのがキーデザインですので、そのような団体を支援していかないといけないというのが私の考え方です。今取り組んでいる課題にはこれからもどんどんチャレンジしていってほしい。そういう人を私は応援したいです。
Q. 寄付活動をしていて嬉しかったことはありますか?
宇都宮大学の奨学金を受けている学生は、年度末に1回、研修を受けます。その研修の際に、奨学生は必ず感想文を書いてくれます。ある奨学生は、“奨学金を貰ったので東日本大震災のボランティアに行けるようになった”と述べていました。またある奨学生は“生活には余裕はないけれど、奨学金のおかげで学生生活が何とか過ごすことができた。”と喜んでいました。
皆さんは、とても優秀で、私が愛してやまない会津武士の生き様のような意思の固さを感じるのです。「飯村さんの言う志は僕にとってはこれなのです」と、そう強く宣言してくれた学生もいました。その様に受け取ってくれているのだと思うと、とても嬉く思いました。そう言った前向きな気持ちを社会に出ても活かしてもらい、社会に尽くそうという気持ちに変化してもらえると嬉しいです。
奨学生もそうですが、キーデザインの関わっている子どもたちも将来の宝なのですよ。だから、ネグレクトだとか学校に行けないだとか、そういう子どもたちは私たち大人が救っていかないといけない。私はロータリークラブに所属し、その中で社会貢献活動を行っておりますが、その活動を通して、恵まれない子供達を支援していくことに使命感を感じています。「私たちがやらねば!」と思うのです。キーデザインのような若い方々も同じように頑張っているのを見ると「応援しないと!」と思うのです。
キーデザインには、自分達を知ってもらう機会を作って知名度を上げ、根気強く多くのファンを作っていってほしい。社会問題全体を解決していくのは政治の役目かもしれないが、我々にできることもあります。今後、どういう形になるか分からないですが、応援していきますので、これからも一生懸命、頑張ってください。
取材のご協力ありがとうございました!取材をしてみて改めて光陽エンジニアリング株式会社さんと一緒にお仕事ができること、心から幸せに思いました。それぞれに役割があり、そのできることを地道に実践していくこと。その大切さを改めて感じました。今後もより良い社会をつくっていくために、子ども若者の未来をつくっていくために、ともに歩んでいきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします!(記:代表土橋)
<2020年4月追記>
今回のコロナの影響でキーデザインも数十万円の損失が出ています。企業、個人での単発での寄付も募集中です。どうぞご検討ください。
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